2016年02月18日

重力波の観測成功について思ったこと

1.重力波望遠鏡は、19世紀のマイケルソン干渉計の改良型
ついに重力波が観測された。それで、検出装置のすごい精度が話題になっているが、原理は、なんとマイケルソン干渉計の改良型なのだ。つまり、マイケルソン・モーリーの実験により、相対性理論の元となった光速度一定を導いた実験装置と同じ原理である。

もちろん、当時はレーザーなどなかった。重力波の観測にもちいた装置はすごいが、すべて観測精度を上げるための工夫であり、原理は19世紀の学者が考えたものだ。

2.相対性理論は実に厳密に成り立っている
地球から太陽までの距離が原子1個分ぐらい伸縮する程度まで成り立つのだから。当たり前のことかもしれないが、ものすごい精度である。(現時点において、相対性理論と量子力学は常に成り立っている。つまり例外は見つかっていない)

3.当分は観測以外役に立たないのではないか
せっかくの大成果に水を差したくないが、重力波はすぐに役に立つ話ではないと思う。(笑)

電磁気学の理論から24年後に発見された電波は、現在では様々な分野で使われて、なくてはならないものになっている。

では、一般相対性理論から100年後に観測された重力波はどうなのだろうか。

こんなことをいうとなんなのだが、将来はすごい技術になるのかもしれない。しかし当分は宇宙観測以外には使えないのではないか。

一般相対性理論自体は、スマホで利用しているGPSにも使われている。だが、宇宙ロケットはまだニュートン力学の時代である。

重力波が実社会に応用されるのは、しばらく先のことになるだろう。

現時点で考えらえるのは、重力波による天体観測である。
重力波望遠鏡といっても、重力波がどの方向からきたかわからないじゃないかと思うのだが、地球上にいくつも作れば、時間差からおおよその方向はわかるのだろう。

他の観測手段(電磁波やニュートリノなどの観測)と組み合わせることで、深宇宙が観測でき、天文学の進歩に寄与するだろう。

日本でも、岐阜県神岡鉱山内のKAGRAが来月から試運転が始まる。重力波の第一発見は間に合わなかったが、精度の高い観測が見込まれている。

xnomb at 12:21トラックバック(0)科学  

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梶川信夫
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本名:梶川信夫

1959年生まれ
筑波大学卒業。
筑波大学大学院修士課程環境科学研究科修了
東京都立大学大学院博士課程(生物学専攻)修了 博士(理学)

大学院の終了後は主に中学受験対策を行う学習塾へ就職。その後、
専門学校、家庭教師などを小学生から社会人まで幅広く教えました。

2007年12月より、理系受験専門の個人指導予備校「梶川塾」を経営。


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